適切な処置が大事なインフルエンザ患者

看護師は、医療施設をはじめとして介護施設や健診センターなどといった様々な場所で勤めています。働く場所が違っても、共通して言えるのは、患者や利用者などを医療面からサポートするということです。そしてそれらの患者や利用者の中には、毎年流行するインフルエンザに罹患する人もいます。特に冬の時期には、インフルエンザ患者の対応をすることが多くなるでしょう。

インフルエンザ患者が訪れた場合、看護師はまずその患者に対して医療的な処置をとることになります。インフルエンザは高熱や悪寒、全身の倦怠感、体の痛みなどの症状を呈する疾患です。乳幼児や小児などがインフルエンザに罹患した場合、高熱に伴い脳症を併発するリスクもあるため、重症化を防ぐ必要があります。高齢者や基礎疾患を持っている人が感染した場合には、肺炎によって死亡するリスクがあるので、やはり重症化に注意しなければならないでしょう。体を温め、呼びかけに反応しないなどの意識障害に陥っていないか、痙攣などの症状を呈していないかを確認しつつ、水分補給を適宜行います。

このように、患者に対する医療的処置を行うとともに院内感染や施設内で感染が広がることを防ぐことも看護師の重要な仕事です。患者の処置を行う際には、サージカルマスクを常に着用するほか、患者が移動する際には移動する先にあらかじめ連絡をして、感染が広がらないように準備してもらいます。医療施設の場合、各診療科や医療スタッフがそれぞれ院内感染の予防の必要事項を理解し努めてくれますが、介護施設などの場合は看護師が率先して指示を出すことになるでしょう。
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